2013年9月30日月曜日

祭り⑥仮庵祭3

 
 
仮庵祭は、出エジプトの出来事を
記念し、思い起こすだけではなく
“収穫感謝祭や雨乞いの祭り”
という意味も持っています。
 
「打ち場と、酒ぶねから取り入れしたとき、
7日のあいだ、仮庵の祭を行わなければならない」
(申命記16:13)

そして新年を迎え、この祭りの後に
雨季に入り、“秋の雨”が降り始めます。
この雨は“ヨレー"と呼ばれ、
大きな喜びをもたらします。
 
 
「わたしは、その季節季節に、
あなたたちの土地に、
秋の雨と春の雨を降らせる。

あなたには穀物、新しいぶどう酒、
オリーブ油の収穫がある。 」
(申命記11:14)



2013年9月25日水曜日

祭り⑤仮庵祭2「シムハット・トラー」

仮庵祭の最終日である8日目は
シムハット・トラー(שמחת תורה:律法の歓喜)です。
今年は9/26がその日にあたります。

ユダヤ人はトラー(モーセ5書:旧約聖書「創世記」から「申命記」まで)を
1年かけて毎週朗読していきます。
ちょうどこの時期に申命記の最後を読み終え、
祭後の最初の安息日に創世記から再び読み始めます。

読み終えた喜びと、再び読みはじめる喜び。
そしてトラーに寄り添って生きてきた感謝と喜びを、
シナゴグで共にトラーを読み生活してきた人々と一緒に祝う日です。

それぞれの会堂にあるトラーの巻物がすべて取り出され、
飾りが付けられ、人々はその巻物を抱えて、
シナゴグの中を輪になってまわって歌い踊ります。

そこだけにとどまらず、
シナゴーグ内から、中庭へ、
町の広場にまで巻物を抱えて行進し、
喜びが広がります。
嘆きの壁の前にもたくさんの人たちが。
喜び歌う声が響いています。

いろんなところに輪ができ、
踊ったり歌ったりしている姿が見られます。

「主の選ばれる場所であなたの神、
主のために祭りを行いなさい。
あなたの神、主があなたの収穫と
手の業をすべて祝福される。
あなたはただそれを喜び祝うのである。」



2013年9月20日金曜日

祭り④仮庵祭1


今年は9/17の夕方から仮庵祭.
この祭は7日間続きます。
初日と最終日は祝日で、
仕事や学校も休み。
それ以外の平日は働いてもいいのですが
あくまでも祭りの期間中なので、
祭の雰囲気を大切にして
過ごす習慣になっています。
 この祭りは、昔エジプトから
イスラエルを目指して
約束の地に定住するまで
砂漠を40年間放浪した
イスラエルの人々が
仮庵に住んでいた事を
思い出すためであり、
この間イスラエルの民が受けた
全能の神の保護に感謝します。
7日間スカーと呼ばれる
四角いテントのような仮庵を立てて祝います。
スカーの中で毎日食事をし、
夜もその中で寝る人もいます。


直前にある厳粛なヨム・キプール(大贖罪日)
とはうってかわり、喜ばしい祭りです。

仮庵の中はきれいに飾り付けられます。
実りの季節であり、
収穫感謝祭の意味も持っています。


あなたがたは七日の間、仮庵に住み、
イスラエルで生れた者はみな
仮庵に住まなければならない。
これはわたしがイスラエルの人々を
エジプトの国から導き出したとき、
彼らを仮庵に住まわせた事を、
あなたがたの代々の子孫に知らせるためである。
わたしはあなたがたの神、主である。
(レビ記23章42節~43節)


 

2013年9月15日日曜日

祭り③ヨム・キプール(大贖罪日)

ユダヤ新年から10日目(今年は14日)が
ヨム・キプールと呼ばれる大贖罪日です。

 元旦から10日間は
「立帰りの10日間」、「畏れの日々」と呼ばれ、
昨年犯した罪を悔い改める時です。
そして迎えるのがヨム・キプール(贖罪日)。

普段はシナゴグ(ユダヤ教の会堂)に
行かないような人も、
この日は仕事を休み、
シナゴグに祈りに行ったり、
家で静かに過ごします。
多くの人が断食します。


この日は“神への立ち帰り”の日であるため、
立ち帰りがテーマのヨナ書が読まれます。
「コル・ニドレイ」(すべての誓い)という
特別な祈りが捧げられ、
神に今まで果たせなかった誓いを
許してもらう意味も持っています。


イスラエルでは日本の元旦以上に
あらゆる公の活動は停止します。
学校はもちろんのこと、
バスも空港も休日です。
道路も信号も消えているくらい
車がありません。
走っているのは救急車か警察の車のみ。


もちろんテレビも休み。
写真のような画面が写っています。
新年やヨムキプールに関する
あいさつが書かれているものもあります。

 

2013年9月10日火曜日

祭り②新年の祝い2

 
新年の果物として欠かせないのがザクロ。
日本ではあまりお目にかかりませんが、
この時期のイスラエルの食卓では
どこもかしこもザクロで満ち溢れる状態。

たくさんの実が詰まっているザクロのように
祝福が詰まった年であるように、
たくさんの善行と美徳が
神の御前に覚えられますように、と。





子宝の象徴であり、
豊かな実りと祝福の象徴でもあります。
とにかくめでたい“縁起モノ”です。
 
 
「産めよ、増えよ、地に満ちよ。 」
(創世記1章、9章)
 
 
 

2013年9月5日木曜日

祭り①新年の祝い1

今年は、5日からユダヤ暦では新年です。
(正確には4日の日没から)
ちなみにユダヤ暦で5774年。
西暦とずれがあるため毎年、日付が変わります。
5日・6日の二日間が新年を祝う日。
しかし4日から既にお祭りのモードに入っているため、
まさに日本でいう三箇日のような感じです。

「第七の月の一日には聖なる集会を開く。
いかなる仕事もしてはならない。
角笛を吹き鳴らす日である。」
(民数記29:1)



新年に食べるの食べ物はいくつかありますが、
まずは「りんごとはちみつ」
りんごをはちみつに浸して食べます。
りんごは実りの象徴。
そして"蜜のように甘く良い年でありますように”、と
互いにあいさつを交わします。