2013年6月30日日曜日

エリコの町⑥下っていく道中

 
エリコの町は

死海の北西部にあります。
そして、世界で最も標高の低い町でもあります。
 
ですから、エリコへ“下っていく”のです。



写真は『エルサレムからエリコに下って行く途中』の道です。

この言葉から始まる、
 
イエス・キリストが語られた
 
有名なたとえ話があります。
 
 
「ある人がエルサレムからエリコへ下って行く途中、
 
追いはぎに襲われた。・・・
 
 
旅をしていたあるサマリア人は、
 
そばに来ると、その人を見て憐れに思い、
 
近寄って傷に油とぶどう酒を注ぎ、
 
包帯をして、自分のろばに乗せ、
 
宿屋に連れて行って介抱した。・・・
 
 
そこで、イエスは言われた。
 
『行って、あなたも同じようにしなさい。』(ルカ10:30-37)」
 
 

追いはぎは出てきませんでしたが、
 
きれいに道路が整えられているとはいえ
 
人影も車も少ない道です。
 
 

2013年6月25日火曜日

エリコの町⑤バルティマイ


イスラエルでは、

時代と共に町の場所が移っていたり、

かつてあった町が破壊された後に

土が盛られてそこに新たな町ができたり、

たくさんの歴史が重なっています。

(それらはテルと呼ばれて小高い丘のように見えます。)



山のふもとに見える街並みが、

新約時代からのエリコの町。

もちろん今も人々が住んでいます。

そちらからエルサレムに続いていく道もあります。


新約聖書に記されている

エリコでのもう一つの物語。


「一行はエリコの町に着いた。

イエスが弟子たちや大勢の群衆と一緒に、

エリコを出て行こうとされたとき、

ティマイの子で、バルティマイという

盲人の物乞いが道端に座っていた。

ナザレのイエスだと聞くと、叫んで、

『ダビデの子イエスよ、わたしを憐れんでください』

と言い始めた。・・・


イエスは、『何をしてほしいのか」』と言われた。

盲人は、『先生、目が見えるようになりたいのです』

と言った。そこで、イエスは言われた。

『行きなさい。あなたの信仰があなたを救った。』

盲人は、すぐ見えるようになり、

なお道を進まれるイエスに従った。(マルコ10:46-52)


2013年6月20日木曜日

エリコの町④ザアカイの木

エリコの町にいったらぜひ見たいと思う人が多いのが
 
この木ではないでしょうか。
 徴税人ザアカイが登った

といわれている

いちじく桑の木。


イエスはエリコに入り、町を通っておられた。

そこにザアカイという人がいた。

この人は徴税人の頭で、金持ちであった。

イエスがどんな人か見ようとしたが、

背が低かったので、群衆に遮られて見ることができなかった。

それで、イエスを見るために、走って先回りし、

いちじく桑の木に登った。


・・・イエスはその場所に来ると、

上を見上げて言われた。

「ザアカイ、急いで降りて来なさい。

今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」


・・・イエスは言われた。

「今日、救いがこの家を訪れた。

この人もアブラハムの子なのだから。

人の子は、失われたものを捜して

救うために来たのである。」(ルカ19:1-10)


2013年6月15日土曜日

エリコの町③誘惑の山

エリコの町から望める荒野の山。


この山がイエス・キリストが公生涯の始めに、

悪魔から誘惑(試練)を受けられたという

荒野の山ということ。



山の上には修道院が建てられています。

ロープウェーがあり、

一般の人も上まで登ることができます。



「さて、イエスは聖霊に満ちて、

ヨルダン川からお帰りになった。

そして、荒れ野の中を“霊”によって引き回され、

四十日間、悪魔から誘惑を受けられた。(ルカ4:1)」


2013年6月10日月曜日

エリコの町②エリシャの泉

 
今も水がわき出ている泉。
 
きれいな水が流れています。

旧約聖書で、
 
預言者エリシャが清めたといわれる泉です。


底がよく見えるくらい澄んでいます。
 
今でも生活に密着した水源地のようです。
 
 
 
「この町の人々はエリシャのところに来て、
 
『御覧のように、この町は住むには良いのですが、
 
水が悪く、土地は不毛です』と訴えた。
 
彼は、『新しい器を持って来て、
 
それに塩を入れなさい』と命じた。
 
人々が持って来ると、
 
彼は水の源に出かけて行って塩を投げ込み、
 
『主はこう言われる。「わたしはこの水を清めた。
 
もはやここから死も不毛も起こらない」』と言った。
 
エリシャの告げた言葉のとおり、
 
水は清くなって今日に至っている。(列王下 2:19-22)」
 
 
 

2013年6月5日水曜日

エリコの町①古代の遺跡:ヨシュアたち

今月はエリコの町を紹介

エリコの名前が出てくる聖書の記述で

古くて有名なのは旧約聖書ヨシュア記。



ヨシュア率いるイスラエルの人々が

エリコの城壁をめぐって、

鬨の声を上げると強固な城壁が崩れて

勝利をとったという出来事。


「ジェリコの戦い」という黒人霊歌で、

日本でも合唱曲で歌われていて

なじみがある人が多いかもしれません。



「エリコは、イスラエルの人々の攻撃に備えて

城門を堅く閉ざしたので、

だれも出入りすることはできなかった。

そのとき、主はヨシュアに言われた。

『見よ、わたしはエリコと

その王と勇士たちをあなたの手に渡す。

あなたたち兵士は皆、町の周りを回りなさい。

町を一周し、それを六日間続けなさい。・・・

七日目には、町を七周し、

祭司たちは角笛を吹き鳴らしなさい。』


・・・角笛が鳴り渡ると、民は鬨の声をあげた。

民が角笛の音を聞いて、

一斉に鬨の声をあげると、

城壁が崩れ落ち、民はそれぞれ、

その場から町に突入し、

この町を占領した。(ヨシュア6:1~)」


2013年6月1日土曜日

エリコの入口

エリコの町の入口。
 
現在はパレスチナ西岸自治区。

第一次中東戦争以降ヨルダンの占領下にあったものが、
 
第三次中東戦争後はイスラエルの主権下となり、
 
現在、この地はヨルダン川西岸地区
 
と呼ばれる一帯になります。





入るためには検問があり、パスポートが必要。


パレスチナ自治区なので、

看板などはアラビア語。(一部英語もありますが)

町全体から受ける雰囲気がどことなく違います。